ベルベレとは?味・使い方・どこで買えるかを解説|エチオピア料理の要になる混合スパイス
真っ赤な粉なのに、鼻を近づけるとシナモンのような甘い香りが立つ——「ベルベレ」は、エチオピア料理の味を決めている混合スパイスです。
唐辛子を軸に十数種のスパイスを合わせたもので、現地では家庭ごとに配合が違う「その家の味」。ひとさじ加えるだけで、いつもの煮込みが一気に異国の一皿になります。この記事では、ベルベレがどんなスパイスなのか、どう使うのか、そして日本のどこで買えるのかをまとめます。
ベルベレとは?——エチオピアの家庭ごとにある「味の土台」
ベルベレは、乾燥唐辛子を主役に、コリアンダー、フェヌグリーク、カルダモン、シナモン、クローブ、ニゲラ(ブラッククミン)、しょうが、にんにくなどを合わせて挽いた混合スパイスです。配合は決まっておらず、十数種類を使う家庭もあれば、もっと絞る家庭もあります。
エチオピアでは、唐辛子を天日で干し、他のスパイスと一緒に挽いて作るのが伝統的なやり方。市場には自家配合のベルベレが並び、「うちのベルベレ」が家庭の味を決めます。日本でいえば、七味唐辛子とカレー粉の中間のような、家庭に一つある常備スパイスです。
なお、エチオピアには「ミトミタ」という別の辛味ミックスもあります。こちらはより辛さに振ったもので、ベルベレとは用途が違います。
どんな味?——辛さの奥に、甘い香りの層がある
ひとくちで言えば「香りの立つ辛さ」です。最初に唐辛子の熱がきますが、そのすぐ後ろにシナモンやカルダモンの甘い香り、フェヌグリークのほろ苦い香ばしさが層になって続きます。単純に辛いだけの調味料とはまったく別物です。
辛さの強さは商品によってかなり幅があります。日本で手に入るものは比較的おだやかなものが多いので、まずは小さじ1杯から試すのがおすすめ。ちなみに、この「辛味+甘い香辛料」の組み合わせは日本のカレー粉とも親戚のような関係にあり、初めてでも意外と馴染みやすい味です。
使い方——本場の煮込みから、いつものカレーの隠し味まで
本場の代表料理は「ドロワット」。玉ねぎをじっくり炒め、ベルベレをたっぷり加えて鶏肉とゆで卵を煮込む、祝いの席の一皿です。これを「インジェラ」——テフという穀物の粉を発酵させて焼いた、酸味のあるクレープ状のパン——にのせ、手でちぎって包んで食べます。
日本の台所でも使い道は広いです。いちばん手軽なのは、いつものカレーやスープに小さじ1杯足すこと。香りに一気に奥行きが出ます。ほかにも、鶏肉やじゃがいもにオイルと合わせて揉み込んでから焼く、トマト煮込みに加える、豆のスープに振る、といった使い方が定番。塩気は入っていないので、塩は別に調整してください。
油と一緒に加熱すると香りが立つスパイスなので、炒める最初の段階で油に馴染ませると本場らしい仕上がりになります。
どこで買える?——実店舗はまれ、通販が確実
日本の一般的なスーパーでベルベレを見かけることはほとんどなく、スパイス専門店やアフリカ食材店に置いてある程度です。通販でも、実は扱いがかなり限られます。2026年8月に3モールを調べた時点で、ベルベレそのものが見つかったのは楽天市場だけで、それも数点。Yahoo!ショッピングでは0件、Amazonでは「ベルベレ」で検索しても国産の万能スパイスばかりが並び、本物は出てきませんでした。手に入るうちに買っておくか、後述の自作という手もあります。
選べる商品が少ないので内容量は選びにくいのですが、香りは半年ほどで落ちるので、使い切れる量かどうかは確かめてください。原材料に唐辛子以外のスパイスがきちんと並んでいるものが本来のベルベレで、辛さだけの商品とは別物です。開封後は密閉して冷暗所へ。下の検索ボタンから、いまの品揃えと価格を見比べられます。
エチオピア
ベルベレ(混合スパイス)
楽天での価格帯: ¥2,493〜¥6,757(2026-09-02時点・楽天市場調べ)
よくある質問
- Q. どのくらい辛いですか?
- A. 商品によって幅がありますが、唐辛子が主役なのでしっかり辛みはあります。ただし甘い香りのスパイスが同居しているため、辛さ一辺倒ではありません。初めてなら小さじ1杯から試し、好みに合わせて増やしてください。
- Q. カレー粉やチリパウダーで代用できますか?
- A. 完全な代用は難しいです。カレー粉はターメリックとクミンが主体、チリパウダーは辛味が主体で、ベルベレの特徴であるフェヌグリークやカルダモンの甘い香りが出ません。逆に、いつものカレーにベルベレを足して香りを補うという使い方はよく合います。
- Q. 賞味期限や保存方法は?
- A. 乾燥スパイスなので日持ちはしますが、香りは時間とともに落ちます。開封後は半年を目安に使い切るのがおすすめです。密閉容器に入れ、直射日光と高温多湿を避けて保存してください。
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